どんなに愛犬を愛していても、家に1人残してお留守番をお願いしなければいけない場面が必ずあります。
安心して、犬にお留守番してもらうために必要な知識を学んでおかないと帰って来た時に必要以上に犬が興奮したり、狂暴に怒ったりすることがあります。
正しいお留守番をしつけることで、人間にとっても犬にとってもストレスのない関係性を築くことが出来ます。
今回は、正しい留守番のしつけ方と、何時間ほど留守番に耐えることが出来るのか紹介したいと思います。
おまけとして、留守番に向いているお利口な犬種も紹介させて頂きます!
Contents
犬にとってのお留守番はゴールの見えない「待て」
人間にとってのお留守番とは、「家の人が帰ってくるまで待っている時間」ですが、犬にとってのお留守番は「ゴールの見えない【待て】」のようなものです。
いつ飼い主が帰ってくるのかわからない、自分一人で何をすればよいのかわからない。
急に飼い主がいなくなってしまうので、お留守番は犬にとって不安な時間なのです。
想像できる不安要素を挙げるだけでも、これだけの数があります。
- 飼い主(リーダー)がいない不安
- 何をして良いのかわからない不安
- 飼い主が帰ってくるかわからない不安
これらの不安が、ごみ箱荒らしや部屋の中で暴走してしまう問題行動を引き起こしてしまいます。
しつけ前の犬にとってお留守番は不安なものだという事を理解し、適切なしつけをしてあげましょう。
犬は何時間のお留守番が出来るの?
犬を飼っている人、これから飼おうとしている人が一度は考えたことがあるこの疑問。
実は答えはありません。
基本的に、犬に時間という概念はないと考えてよいです。
30分でも2時間でも8時間でも飼い主がいなければ、寂しいと感じます。
最低でも12時間以上のお留守番をさせる事は避けるのが理想です。
(1人暮らしの方は難しいかもしれませんが)
もし12時間以上、1日や2日単位でお留守番が必要な時には知人に面倒を見てもらうかペットホテルを利用しましょう。
適切なしつけを行い、お留守番に慣れてもらうことが大切
それでは早速、犬にお留守番をしつける方法について紹介したいと思います。
今回紹介する方法で、お留守番をしつけることにより問題行動の改善と、お留守番中の犬にストレス軽減に繋がります。
犬と人間の関係性をより深める為にも、必ず実践しましょう。
まずは安心できる環境作り
お留守番は犬にとって不安な時間。
お留守番を成功させるためには、犬が安心できる環境を用意する必要があります。
大きめのゲージを用意してあげたり、犬用のベッドを設置するなどして犬が自由に使えるスペースを用意します。
家はあくまでも「主人のナワバリ」なので、犬が安心することが出来るスペースではありません。
心から落ち着くことが出来るスペースとして、犬のナワバリを用意してあげましょう。
犬が気に入っているおもちゃなどを一緒に置いておくことで、お留守番のストレスを少しでも減らすことが出来ます。
まずは短時間のお留守番から慣らす
いきなり長時間のお留守番をさせてしまうと、犬も突然の飼い主の失踪に慌ててしまい大きなストレスを負ってしまいます。
まずは短時間から、お留守番の経験を積ませましょう。
先ほど用意した、犬だけのスペースに犬を入れて30分ほどお散歩してきてください。
帰宅後、犬がしっかりと犬のスペースの中に留まっていたらお留守番は成功です。
30分、1時間、2時間と徐々にお留守番の時間を伸ばしてみましょう。
犬も「飼い主が帰ってくるんだ」とお留守番に慣れてくれます。
あまり長時間のお留守番を任せてしまうと、飼い主が帰宅した時に犬が興奮しすぎてしまいます。
興奮している犬に対し、飼い主はついつい構ってしまいがちですが構ってしまうと「興奮すると飼い主が構ってくれる」という思考に至ってしまいます。
飼い主の帰宅に興奮しても、まずは無視して下さい。
興奮が落ち着いてから、静かにお留守番が出来たことを褒めてあげることで「飼い主が帰ってくることは珍しい事ではない」と覚えさせることが出来ます。
強い興奮はお留守番の阻害に繋がるだけでなく、身体への負担も大きいので注意して下さい。
お留守番に強いお利口な犬種3選
お留守番が得意な自立心の高い、お利口な犬種を3種紹介したいと思います。
1人暮らしで、犬を飼おうと考えている方は特に重宝する情報だと思うので是非参考にして下さい。
チワワ
小型犬の中でも飼い主に従順なチワワは、お留守番が得意な犬種です。
好奇心が旺盛で、自立心の強いチワワは飼い主が居ない環境でもしっかりとお留守番をすることが出来ます。
強い縄張り意識が特徴なので、安心して外出することが出来ますね。
寒さや暑さに特段強いわけではないので、空調管理は徹底し水分をしっかり摂取するようにしつけましょう。
柴犬
縄張り意識が非常に強く、飼い主に溢れんばかりの愛情を伝える柴犬はお留守番に向いている犬種です
強い自立心から、1日飼い主が居なくとも自分が思うままに行動する気ままな性格の子が多いです。
そのため、長時間の不在が続いても他の犬種に比べ不安がる事は少ないです。
※放置しても大丈夫な犬種ではありません。
お留守番を頑張ってくれたら、帰宅後にお散歩に連れて行ったりとしっかりかまってあげてください。
トイプードル
世界で最も人気があると言われている、お利口な犬種です。
良く学ぶ賢い犬種なので、しつけもしやすい為、しっかりとお留守番を学ばせることでしっかりとお留守番をしてくれます。
弱そうで、大人しい見た目とは裏腹に、一匹になった時にはしっかりする犬種です。
お留守番を終えた後には、たっぷりと可愛がってあげましょう。
お留守番をしつけるには根気が必要
今回は正しいお留守番のしつけ方について紹介させて頂きました。
正しいしつけを行うことで、しっかりとお留守番をしてくれる犬に育ちます。
根気が必要ですが、しつけを続けることでお留守番を学んでくれる日がやってきます。
犬は、本当はお留守番なんてしたくありません。
お留守番をしてくれた犬に、帰宅後目一杯の愛情を注いであげることを忘れないでくださいね。