犬や猫が”ヒアリ”に噛まれました!どうすれば?!

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こんにちは、生物係です。ペット以外にも生き物全般に興味があり、前回のゴキXリの記事が好評だったので、最近何かと話題のヒアリについてコラムを書いてみようと思います。なお、タイトルはコラム内容とは関係ありませんので「たとえばのケース」として考えてもらえれば幸いです。

ヒアリとは?

南アメリカ原産のアリで、体長2.5~6ミリのアリです。スズメバチのように尻に毒針を持ち、毒性も高く最悪の場合は死に至る場合もあります。

ヒアリのように毒を持ったアリは日本には本来いませんが、世界的には珍しくありません。騒いでいるのは、日本人が毒アリに馴染みがないからと言えます。

ヒアリは中国からの輸送船から、あるいはもっと前から入ってきた可能性もあります。とにかく、最近発見されたことで話題になっている人気者なアリです。

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アリはミツバチよりスズメバチに近い

ヒアリのアリ塚

ヒアリのアリ塚

アリはスズメバチの親戚というのをご存知ですか?そして、同じハチであるミツバチよりスズメバチとは近縁の関係です。ヒアリに限らず、すべてのアリです。

※ただしシロアリはゴキXリの仲間です。

毒のタイプもスズメバチに近く、同じアナフィラキシーショックという反応を起こします。1度目により2度目が危ないといいますが、

私自身がスズメバチに2度以上刺されているので定かではありません。いつも見るアリではなく、ヒアリはハチだと思うようにしましょう。

普段みるアリの巣とは違い、アリ塚を作るタイプですので、見慣れないアリ塚があったら要注意です。

ヒアリに人間が噛まれた場合

ペットの前にまずは人間が噛まれた場合、ですが、九州大学・決断化学センター村上貴弘准教授は60回以上ヒアリに刺されたことがあるそうです。

症状にはその時々で大、中、小いろいろあり、やはりヒドイ時には

  • 手の震え
  • 吐き気
  • 動悸
  • 視野が霞む

といった重度といわれる症状になるようです。アレルギー持ちの人は要注意です。

ヒアリに犬や猫が噛まれた場合

さて、屋外で飼育されている場合や散歩中が大変危険に思われる犬と、外出許可がされている猫ですが、危険性はどうなのでしょうか?

発見事例がないからと言って油断は禁物です。図の分布を見ると、北海道以外ならどこでも生息できると推測できます。

発見事例がないだけで、どこに潜んでいても不思議ではありません。つまり、いつどこで噛まれるかわからないので、先に症状と対処をおさらいしましょう。

ヒアリに噛まれたペットの症状

  • (痛い・痒いため)地面を転がる
  • (痛い・痒いため)幹部を舐めたり噛んだり掻いたり
  • (アナフィラキシーショック等で)震える
  • 赤みや腫れが確認できる

このようなのが代表的な症状です。このような症状が確認できた場合、近くにヒアリがいるかいないかを確認いしてください。

ヒアリがいる、またはいそうな場所だったらひとまずペットと共に遠ざかりましょう。

ヒアリに噛まれたペットへの対処

  • ヒアリのいない安全な場所に移動
  • タオルや手袋でヒアリを取り除く

ペットの身体にヒアリがまだいる場合、刺激を与えるとより攻撃をしかけることがあります。水をかける、たたくなどは厳禁です。

また、素手では自分が危ないので、ヒアリを取り除く場合はピンセットや手袋を使うようにしましょう。

ヒアリに噛まれたペットのアレルギー反応

  • 患部・顔面の腫れ
  • 呼吸困難・ふるえ
  • めまい・ふらつき

対処後にこれらの症状が確認できた場合はアナフィラキシーショックの可能性があります。この場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

ヒアリに噛まれた場合の致死率

実は致死率は騒がれているほど高くありませんので、パニックを起こさないでください。高齢者、老犬、老猫の場合は死亡するケースが高まりますが、逆に若ければ生存の可能性も高いようです。

ヒアリに犬や猫が噛まれないためにできること

ケース1.犬の散歩

屋内犬で散歩コースがある場合は、コース中にアリ塚がないかどうか確認してください。

ヒアリの行動範囲は広くありませんし、何もしていないのに刺すことは考えにくいので、目視で見当たらなければひとまず大丈夫でしょう。

ヒアリは集団行動をしますので、散歩中はアリの隊列ができていないか注意することも重要です。

ケース2.屋外犬

屋外犬の場合は、近くにアリ塚がないかどうか確認し、ヒアリの餌になりそうなものを近くに置きっぱなしにしないようにしましょう。

ドッグフードの食べ残しや、その他残飯、お菓子、虫の死骸など、ヒアリが寄ってくる原因となりうるものを犬のそばから排除します。

また、殺虫剤や虫よけスプレーは有効ですので、お庭に散布するのも良いと思います。

ケース3.猫

放し飼いしている猫の場合は…

…猫を信じましょう。それが難しければ屋内へ非難です。

まとめ

メディアの報道はちょっと大げさという印象です。とはいえ、ヒアリは危険であることに変わりはありませんので、注意は必要ですが、

殺人アリとか言われていますが実際には10000人さされて1人アレルギー反応が出るかどうかという統計数字もありますし、

死亡例はほとんど高齢者というデータも確認できます(アメリカ合衆国)。

ヒアリよりはマムシやオオスズメバチなど在来種に注意を払った方が今のところは現実的かもしれません。(知り合いの犬(屋外犬)はマムシに噛まれて入院しました。)

ただし、今後の政府や自治体のヒアリ対策は要チェック、そして今後も拡散する可能性はありますので、頑張ってもらいたいものです。

現状はまだ、自分のペットの身は自分で守るしかないので、予期せぬ医療費で泣きを見ないためにも、ペット保険などに加入し、医療費の支出を少しでも抑える方法を模索することも対策の1つでしょう。

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